2008年6月2日月曜日

24.フリーウエイで車がスピン

(a1.SE時代)

 1971年(昭和46年)9月から12月まで日本IBMの同僚のKさんとニューヨークに
滞在したときのことです。
当時(今もそうかもしれませんが)日本IBMでは、毎年5-6人のSE
(システムズエンジニア)をアメリカのIBMの教育研究期間である
SRI(Systems Research Institute)に、送っていました。
そこはSEの大学院のような所で、コンピュータに関するさまざまなテーマ
(言語、シミュレーション、通信システム、システムデザインなど)を研究し
生徒である全世界のSEに教える施設でした。
1回100人くらいのSEを集め、大学のように科目を自由選択させます。
当時はSRIはニューヨークの国連本部の前の5階建て位の小さなビルにあり、
私はレキシントンホテルからバスで通学(?)しました。
10月頃、Kさんと相談してナイヤガラの滝を一泊旅行で見に行くことになり、
大きなセダンのレンタカーを借りて、フリーウエイ(高速道路)のルート87
(87号線)からルート90のシラキュースに一泊しバッファローまで
車を走らせました。

その初日、たしかルート87を北上していたときと思いますが、
横を走りすぎる他の車のドライバーが窓から手を出し何かを合図します。
他の車も同じように合図するので、道の右端を走っていた運転手の私は
車を止めて点検しようとブレーキを掛けたとたん、タイヤがキーッと音を立てて
車が左にスピンし、4車線の真中で道路にほぼ直角に止まったのです。
後続の車がなかったので、我々は命拾いをしました。
当時日本の車はパワーブレーキでなかったので、ついブレーキに力を入れ過ぎた
のです。よく見ると左折のランプが点滅していました。
どこかで左折したとき、左折ランプを点滅させ消さないまま走っていたので、
他のドライバーが注意してくれたのです。
とにかく命拾いして、無事にきれいな公園のようなシラキュースに着き、
翌日カナダ側へ行きナイヤガラの滝を見物できました。
高速でスピンしたのはこれが最初で多分最後でしょうが、忘れられない事件です。
(蛇足ですが、ニューヨークの北のルート9号線は秋の紅葉がすばらしい道です)