2008年1月14日月曜日

14. カルメンと下宿先のご主人

(7.大学時代)


 大学は大阪だったので、高校時代同様4年間下宿しました。
最初の教養課程の1年半は、校舎が阿倍野区にあったため、阿倍野区のおうちにお世話になりました。
そのお家の中学生の長男の家庭教師をさせてもらい下宿代は無料にしてもらいました。
昭和35年夏からは専門課程となり、校舎が豊中に変わったので池田市のおうちに下宿しました。
ここでも離れの良い部屋を使わせてもらいましたが、食事はほぼ自炊しました。
ご主人は有名な商社を退職された方で、当時70才くらいで病気で寝ておられました。
あるとき、ご主人がラジオでカルメンの放送があるので聞きたいと言われたので、私の大型のスピーカーボックスと自作のチューナー、アンプをご主人の部屋に運び込み、ラジオのカルメンを聞いてもらいました。
現職の頃はヨーロッパなどへ何度も出張されたようで、向こうで観劇されたオペラを思い出しておられただろうと思います。
そのようなこともあり、私はオペラにも興味を持つようなりましたが、のちに自分がローマでオペラを見られるとは想像もしていませんでした。
4年次からは寺田町のおうちにお世話になりました。ご主人は四天王寺のお坊様で落着いたよいご家庭でした。就職後も3ヶ月間は同じ部屋を使わせてもらい大事にしていただきました。

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