2008年1月14日月曜日

18. 盆、正月は家は旅館のよう 

(4.小・中学時代)
 
 戦前(1941年以前)は生めよ増やせよの時代でしたから、どの家も子沢山でした。
父は兄弟・姉妹8人(うち2人は若死しましたが)の長男、母は6人兄弟姉妹の長女でした。
結果として、私の従兄弟・従姉妹は20人でした。
父方の従姉妹たちは12人いましたが、そのうちの6人は、よくお正月やお盆に親たちと私の実家に帰りました。
親たち(叔母や叔父)も含めると、10人以上になりますが、昭和20年から30年頃までは、家族は8人だったので、合わせると、20人近くの人(子供達が多いのですが)が、お正月やお盆に家に来て(帰って)泊まりました。
叔母や母は食事の準備や、布団の準備で大忙しでしたが、我々子供たちは大喜びでした。
家のほとんどの部屋がまるで旅館のように布団だらけになるのですから。
どこの家も昔は長男の嫁や養子娘は、お正月などは、大変な思いだったでしょう。
特にお正月は、帰る人が多いし、コタツが足りないので、2組の布団を逆方向に敷いて、つまり頭が逆方向になるように敷いて、2組の布団の真中にコタツを置き、2人で一つのコタツをつかう「あとさし」と祖母たちが呼んでいた方法で狭い6畳に4人とか5人が寝るのです。子供たちは面白がって枕投げをして暴れたり、まるで学校の修学旅行でした。
小学1、2年のころだったと思いますが、同学年の従姉妹とお医者さんごっこもしましたが、その従姉妹も先年なくなりました。
大人になってからは、恥ずかしくてそんな思い出話を本人としたことはありませんが、心残りな気がします。

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